どびした

異端の鳥のどびしたのレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
4.3
モノクロで3時間弱、不快な描写の連続との事前情報から劇場へ足を運ぶ事を躊躇してしまったが、早稲田松竹の大画面で観れて本当に良かった。
出会う大人の大半が露悪的との指摘も聞くが、第二次大戦中に(明示されていないがポーランドであろう)国で起こり得ただろう暴力性の数々を主人公に集約し少年の視点で体感させてくれる。

状況説明を極力セリフからでなく、映像だけで語りきる演出力に脱帽。

ナチス=悪の権化という巷に溢れる単純な作品でないことからも出版後、原作者があらゆる方面からバッシングを受けた事、その後自殺により生涯を終えたことを観賞後に知る。
原作者自身が生涯、異端の鳥であり続けたという事なのか。。
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