はる

異端の鳥のはるのレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
4.0
予告編に「退場者続出」とありましたが、私も数十分で止めてしまいました。
3時間もこんな調子だと耐えられそうになかったから。

だけど、坊主頭の息子を持つ身としては少年を最後まで見届けたい気持ちもあり、ひと息ついてから続きを見た次第です。

後半はそこまでグロテスクなシーンはなかったけど、精神的にキツいシーンはいっぱいありました。人間のイヤな部分を立て続けに見せられた印象です。

ピアノで「エリーゼのために」を練習したり、「むかえに来て」って書いた子供らしい絵を川に流していた少年でしたが、異端の鳥になってからの経験は彼の中身までも大きく変えてしまいました。

地獄は収容所の中だけではなかった。将来を担う子供にこんな経験をさせる戦争は絶対にやってはいけない、そして、愛情を受けて育つことの意味を痛感しました。
はる

はる