KT

異端の鳥のKTのネタバレレビュー・内容・結末

異端の鳥(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ユダヤ人差別が蔓延る中、主人公となるユダヤ人孤児が様々な人間との出会いと別れ(逃亡)を繰り広げる作品。

短編集のような描かれ方で、各編に出てくる人間の残酷さが多様に描かれていた。また、各編には異なる動物も登場するが、主人公と関わった動物は基本碌なことにならないので、動物が出てくるたびに身構えるようになった。

道中に出会う鳥飼いに色を塗られ、空に放された鳥が、仲間と合流した途端、攻撃されて死んでしまう場面が、タイトル名のを表しており、塗られた鳥(異端の鳥)と同様にユダヤ人孤児である主人公も行く先々で虐げられていたのが印象的だった。

最後はホロコーストから逃れた父と再会できて良かった。

真のサバイバルで一番恐ろしいのは人間かもしれない。
KT

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