リュウナリ

異端の鳥のリュウナリのレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
4.0
遂にアマプラで観れるようになりやっとの視聴。

思っていたより小難しくなく、短編集のような形で話が進むため疲れることなく一気に試聴できた。

カメラワークにキャストの演技(特に主人公)、また使用言語など、理不尽な世界の実情を訴えかけるという気概がひしひしと伝わってきた。

自分は戦争は勿論、過度な暴力や社会の不条理なども経験したことがなく、一切の不自由なく生きてきたため、
この少年ような子供がいたという事実、また現在も確実にこのような境遇の少年がいるという事実を分かっていながらもイマイチ現実のこととして実感できない自分に少し嫌気が差した。

純粋無垢な少年が理不尽な大人達の数多の悪意に晒されて完全に変わってしまう物語。せめてあのラストの後は平穏に暮らしていて欲しい。
リュウナリ

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