とみー

異端の鳥のとみーのレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
5.0
主人公を通して、WW2混乱期の東欧の姿を無情に映し出す映画。
ここまでリアルに戦争を、混乱を、差別を、人間を描く作品に出会ったことがない。白黒映画であるのが、更に現実感を深めている。

混乱こそ、人の「汚い」部分を浮き彫りにさせ、人を変えてしまうのだつくづく思う。
戦争とは何か、差別とは何か、人間とは何か、宗教とは何かを考えさせられた。

見終わったあとは、映画5本分くらいの疲労感と充足感を得るほど、凄まじい作品。
映画の持つ力を再認識した。
とみー

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