まる

異端の鳥のまるのレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
3.7
モノクロだから古い映画なのかと思ったが新しい映画だった。でもカラーでなくてよかったと思う内容。

セリフも少なく、音楽もない。
彼の生きる過酷な道を、歩まされた道を静かに見つめる映画だ。
まだ幼いというのに、守られない疎外感。差別し搾取する大人だけではないが、それでも彼を守るに十分な余力を持つ大人もいない。

彼もまた聖人ではないが、過酷な中で必死に、でも淡々と生きる姿は辛くも強い。
ラストも明るくハッピー!とは行かないが、自分の名前を抱きしめて大人になってほしい。
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