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異端の鳥のぺーのレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
3.5
映画 異端の鳥(2020)チェコ.スロバキア.ウクライナ/169分/R15+
監督.脚本 ヴァーツラフ・マルホウル
主演 ペトル・コトラール
   ステラン・スカルスガルド
   ハーヴェイ・カイテル
   ジュリアン・サンズ
   バリー・ペッパー
原作 イェジー・コシンスキ

高3の頃から気になっていた作品をようやく観る事が出来た。
ホロコーストから逃れた先も絶望だらけ。
ユダヤ少年に待ち受ける悲劇。
希望を感じても全て水の泡になってしまう。
台詞が本当に少ない分、リアクションを演出として表現した素晴らしい部分が沢山ある。
悪魔の手下として雇われた少年が体調不良で生き埋めにされてしまったり、良いおっさんに会えたかと思えば鳥(少年と同じ暗喩)に対して残虐な行為を好みとする、鳥好き?おっさん首吊りした時に少年が最初助けようとしたけど、助けるならばすぐ楽にさせてあげようと悲しい思いを背負いつつも首を更に吊らせるのが映像として良かった。怪我した馬を助けようとしたら、その馬を首吊らせて殺されてしまうし、鳥好きおっさんの次にこれを観せてくる鬼畜さ。
ナチスに捕まって殺されると思いきや同党のおっさんに逃がされるの、おっさん良い奴。
司祭様のご友人の家のおっさん、ホモで少年犯すのキモイな。
湖畔の若い女とセックスしたのに煽られて弄ばれてキレる理由も分かるがヤギは罪ないで。
ソ連軍に保護されて同党になり、その後父親と再会しても、昔の頃の少年はもう戻ってこない。
同じバスで父親も同じ大変な思いをしていた事を知るシーンも良かったな。
全編に渡ってキリストを批判していた。
ぺー

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