moco

秘密への招待状のmocoのレビュー・感想・評価

秘密への招待状(2019年製作の映画)
3.7
先日の「ライダース…」の監督、アナス・トマス・イェンセン脚本のリメイク作品。

ジュリアン・ムーアとミシェル・ウィリアムズ。二人共、とっても大好きで、本作のお二人も漏れなく良かった。

ジュリアンは実業家で自信たっぷり。親切が不親切に見えるほど急いでる。忙しいから余計な情報は削ぎ落として物事を前に進めるタイプの様。

ミシェルはインドで養護施設を営み、子供達に自分に出来る全てを投入する信念の強い慈悲深い人。反面、とにかく母国や大人同士の深い関係を嫌い、闇がある様子。

二人は寄付金をきっかけに出会うが、二人の最初の距離のとり方が絶妙!二人の会話の緊張感ったら、お見事でした。物語が進むにつれ、どうして二人があんなだったのかが紐解かれていく。。。なかなか良いドラマです!

イェンセン作品は2作しか見てないけれど、第三者からの常識は無視して、優等生のつける正解とかは見たくねーんだよっていうのが作風なのかな。感情はそんなに簡単に思うようにはならないぞと。そして、ドン底を見せながらも、少しの光を灯すエンディングがお上手なんですね。
抗えない不条理に光を与えるのはやっぱり人なんだなー。温かい。
moco

moco