このレビューはネタバレを含みます
漫画シグナル100の実写映画化。原作を読んだのかと疑いなくなるぐらい漫画のエピソードを省いている。上映時間を短くしてスピード感を出そうとしたのは良い。体育館のシーンのスピード感や音楽の疾走感など、良いシーンはあった。一方で、内容がどこまでも薄い。頭脳戦が原作ではあったり、裏切り者がいたりする展開はどこかへ消えてしまい、仲良しサッカー部のなれ合いになり果ててしまっている。
バトルロワイヤルが好きな人ほど、この手の映画には興味が出るのだと思うが、メッセージ性が薄いのとバトロワのような戦略性は皆無ということは覚悟してみたほうが良い。橋本環奈が一切映画中活躍していないのも気になった。最後まで生き残るのだが、結局守られてばかりで、運よく生き残ってしまった感がぬぐえない(まあ原作も似たようなものではあるが)。主役を和田にした方が良かったのでは。