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レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想いのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

3.3
ジム・ハリソンの中編小説をエドワード・ズウィック監督が映画化。
第1次世界大戦への参戦や禁酒法の施行などのアメリカの歴史を背景に、牧場を営む元騎兵隊の父、3人の息子、3人に愛された1人の女性を巡る愛憎を描いた壮大な家族のドラマ。
物語は、次男が自然や狩りを学んだ老インディアン(ネイティブ・アメリカン/先住民)の回想形式で語られる。
カナダ・ロケで美しい自然をとらえたジョン・トールのカメラ、ジェームズ・ホーナーの音楽が美しい。
原題:Legends of the Fall (1994)

20世紀初め、モンタナの牧場。
元騎兵隊の大佐だったウィリアム・ラドロー(アンソニー・ホプキンス)は、インディアンを虐殺した戦いの記憶から逃れるため除隊してこの地に定住し、3人の息子たちと牧場を営んでいた。
妻イザベル(クリスティナ・ピックルズ)は牧場生活が嫌で出て行き、街で生活している。
ウィリアムは3人の中でも狩りを好む野性児の次男トリスタンにことのほか愛情を注いだ。
時は経ち、ハーバード大で学んでいた末っ子(三男)サミュエル(ヘンリー・トーマス)が、美しい婚約者スザンナ(ジュリア・オーモンド)を連れて帰郷する。
長男アルフレッド(アイダン・クイン)と次男トリスタン(ブラッド・ピット)も一目でスザンナに心を奪われ、密かに愛情を感じる。
第一次大戦が勃発し、アルフレッドとサミュエルは、従軍を決意。
スザンナは、トリスタンにサミュエルを戦場に行かせないでと頼むが、説得できなかったトリスタンは弟の身は自分が守ると約束。結局3兄弟揃ってヨーロッパ戦線に出征するが…。

その後の展開は見てのお楽しみ。

"落ち葉月"
"議員"
"禁酒法"と"酒の密売"
"威嚇射撃"
"熊"と"良い死"

~他の登場人物(ネイティブ・アメリカンの系列)~
・先住民との混血、イザベル・トゥー/Two(カリーナ・ロンバード、幼少期はセクワン・オージェ)
・その父、デッカー(ポール・デスモンド)と母、ペット(タントゥー・カーディナル):ラドロー家の使用人
・トリスタンに狩りを教えたン・スタッブ(ゴードン・トゥートゥーシス)

「ある人々は心の声をはっきり聞き取り、その声に従って生きる。彼らはやがて正気を失うか、あるいは伝説となる」

「私も政府のため、一度は戦った。
問題は…
インディアンだ。良識と人間性に欠けたやり方は今も変わらん」

「永遠は長過ぎたの」

「私は神と人間のルールに従ってきた。お前は何事にも従わなかったが、皆はお前を愛した」
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