離婚を巡る愛の物語。タイトルがDivorce StoryではなくMarriage Storyなのはこの映画で本当に語られているのは離婚の苦労とか悲しみとかではなくて、結婚、そして愛であるから。
チャーリーもニコールもお互いがお互いを愛する気持ちがあることはちゃんと分かってる。階段でニコールが転びそうになった時にはチャーリーはきちんと助けてあげるしニコールはチャーリーの髪だって切ってあげる。停電でブレーカーがおかしくなったら来て直してくれる。二人の間にまだ愛があることは二人とも分かっているけれど、それだけでは結婚生活は続けられない。それがこの映画の描きたかったことだと思う。チャーリーはNYの劇団を続けなくてはいけないしニコールだってLAでニコール自身の人生を送りたい。
結局、愛と結婚は別なんだなって。最後の靴紐を結んであげるシーン。確実にニコールからチャーリーへの愛があった。でもそれでもやっぱり今までの結婚生活には戻れなくてチャーリーは息子のヘンリーを車に乗せて自分の家へ帰る。
まだ結婚とか離婚とか愛とか難しいけど結婚について色々と考えさせられる映画でした。
