離婚調停をテーマにした作品であり、結婚生活の複雑さや苦悩がリアルに描かれているのに、観終わって結婚したいと思った(思ってしまった?)のが、自分でも不思議だった。
法的な手続きとして結婚関係が終わっても、それは愛情や相手を思う気持ちの終わりではないと感じられたからなんだろうか。うまく言えないけれど、個人的にはそんな所もこの作品の凄さだと思った。
ふたりが弁護士を介さず喧嘩するシーンは、お互い感情がエスカレートして、言いたくないはずの酷い言葉が瞬間的に出てきてしまう感じがリアルで苦しかった。だけど、そんな関係がなんだか羨ましいとも思った。
他の作品でも感じるけれど、スカーレットヨハンソンの泣く表情というか、堪えるように泣く演技が素晴らしくて心を動かされた。