離婚だけに限らないことですが、別れると言っても、意見が合わなかったとしても、本当は憎しみ合わなくていいはずの人々が憎しみ合わなくてはいけなくなるのはつらい。そんな過程をリアルに見せられているような感じがありました。
こんなはずじゃなかったのに...中盤から見ているのがめちゃくちゃつらかったけど、傷ついてはじめて痛感させられる事もあり、他者を認め、それぞれがそれぞれに生きていくという事を取り戻させてくれる作品でもありました。
この夫婦はお互いを尊敬し合う心を持っていたからこそのお話だとは思いますが、アダム・ドライバーもスカヨハさんも自分の思いとは裏腹に不満や怒りの感情に舵をとられてしまい、相手を傷つけ自分も傷ついていく姿が本当に苦しそうで見ているのがつらかったけど、人間らしい心を大切に生きる姿は思わず抱きしめたくなる愛おしさでした。
