このレビューはネタバレを含みます
ものすごいリアル。
離婚って大変だとはよく聞くけど本当に...
目に見えない、正解のないものを白黒つけようとすると拗れる
人と人の関わりなんて一概に善悪で決められるものではないし、特に夫婦は難しいんだろうな...
結構耳にする、結婚は圧倒的に女性が不利で、人生を捨てる決断を強いられることが多いというのをよく表してたと思う。
途中女性弁護士が「母親は聖母マリアかのように、完璧でないと世間から責められ認めてもらえない。ちゃんちゃらおかしいけど現実はそう。」というくだり、めちゃくちゃ刺さった。
世間は女性に厳しいよな...と思うし、だからこそ絶対結婚も出産もしたくない...
旦那が所々でこいつクソだな。と思うシーンがあって、でもどこか憎めなさも持ってたりで複雑だった。
最後に、冒頭の彼の良いところを読み上げるシーンでうっかり泣いてしまった...
一度崩れてしまったものは、もう元の形には戻らない。
いろいろと本当に思うところがある作品だったし、裁判の様子を織り交ぜながら、そういう二人の心理描写を描くのが上手だったと思う。
役者さんも良かった。
あとはいつも不思議なんだけど、なんで父親は子供ほったらかしてるのにいざ居なくなると嫌なんだろ。って思って、自分勝手だな。という感想しかない。
都合の良い時にそばにいて慰めてくれる相手が欲しいだけなら、結婚なんかしない方がいい。
子供に迷惑。
