ざらざらとしたフィルムのようなレトロな映像が可愛いが、演技は迫力溢れストーリーもかなり皮肉でシリアス、そんなアンバランスさが素敵な映画でした。
映画に出てくる子供は出来すぎた子が多いけど、ヘンリーはその点とてもリアル。父親には最低限の愛想しか振る舞わず、何に対してもちょっとダルそう。
前半と後半で味方したくなる人が転換するのもうまい。前半は妻に対して共感し涙がこぼれたが、喧嘩の場面から徐々に夫に対して同情してしまいます。最後の場面も(今まで観た中で最も素晴らしい朗読シーン)この流れを踏まえていて納得です。
夢のある2人の結婚って難しい。ちなみに自分は夢がなく厭世的なので、結婚向いていると思うよ。