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HOKUSAIのnumasanのレビュー・感想・評価

HOKUSAI(2020年製作の映画)
3.7
絵師「葛飾北斎」の半生を描いた作品。
鎖国していて、安定している江戸時代に花開いた町人文化に活躍した北斎の描いた絵がどのようにして生まれたのかがよくわかりました。
同じ時代にいた歌麿と写楽というライバルがいたことで、彼等に負けない絵とは…、そして何を描きたいのかを模索する様子が丹念に描かれていて良かったです。自分にしかできないことをもっていることって大切なんだなと思いました。
でもこの時代は、まだ幕府の方針に沿わない人は、弾圧を受けていたので絵も何でも描くことができなかったのですね。若い頃の北斎を柳楽優弥さん、晩年を田中泯さんが演じていてどちらもいい感じで負けん気の強い若い頃の北斎には柳楽優弥さんはぴったりでしたし、特に最後に亡くなった同胞の為に描くことを決めた時の鬼気迫る感じの北斎を田中混さんがすごかったです。見事に演じきっていました。私は絵を描くことが好きなほうなので観てなかなか面白い映画だと思いました。
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