HOKUSAIの作品情報・感想・評価

「HOKUSAI」に投稿された感想・評価

◯構成がひどかった。ストーリー的にも演出的にも前半と後半の断裂が深いし、四つの章がぶつ切りで一つの流れにまとまってないし、使い捨てのキャラが多いし、二つのテーマ(芸術性の追求と弾圧に屈しないこと)がまるで絡み合わない。あと、矛盾点や練られてない点も目につく。
◯ ダメなところを挙げていくとキリがないんだけど、結局そのせいで「何がしたい映画なのか」を描けてないのが気になった。種彦との友情を描きたかったのか、自由に芸術が出来る社会が素晴らしいって言いたかったのか、北斎の芸術家性を描きたかったのか。どれも浅い角度でしか描けてなくて、何も残らない。
◯史実と違うとかくだらないことを言うつもりはないし、さすがにクソ映画とまでは思わないけど、少なくとも褒めるところは思い当たらない。
湯のみ

湯のみの感想・評価

3.8
北斎ってこだわりつよつよ面白じいさんのイメージだったんだけど、柳楽くん演じる若かりし頃の北斎は意外にも、自らの承認欲求に翻弄されたり人との才能の差に苛立つなどしていて、しっかり青い時代を経ていたのがよかった。
にしても後半の北斎にリアル仙人田中泯をキャスティングした人ブラボー過ぎる(笑)
北斎って生き様と才能の両方で魅了してくる人だったんだろうな。

歌麿、写楽、蔦屋重三郎、などなど
お江戸の町人文化を牽引したスターたちが続々。
エンタメが反政府的とされかねない時代、弾圧のリスクを伴いながらも熱中せずにはいられない、攻めたメディアの姿がかっこいい。
samiam

samiamの感想・評価

4.5
随分前(もう一年以上前?)に予告を目にしてからずっと楽しみにしていた作品。なるべく大きなスクリーンで観たいと選り好みしていたら、知らぬ間に各劇場一回上映になってしまい、本日慌てて鑑賞。まずまずの大きなスクリーンで良かった。😅

期待通りの素晴らしい作品。
役者さんたちの演技もいい。
若い北斎役の柳楽優弥、壮年以降の北斎役の田中泯、蔦屋重三郎役の阿部寛、歌麿役の玉木宏、誰も彼も熱演。気合い入ってたね。👍
北斎の娘、お栄役の役者さんだけ棒読みに思えたけどご愛嬌。😁
キャスト見ると本作脚本家と同じ名前。。。彼女の脚本なのかな?

歌麿と写楽と北斎がこんなふうに繋がっていたとは。。。😲
蔦屋重三郎という彼等のメンターの様な人によって。。。😀
もしかして、TSUTAYAの経営者ははこの人の末裔?🤔と思ったがWikiによると名前を借りただけらしい。😁

突風のときの町人の様子、赤富士、最後に旅先の屋敷で若い北斎と老年の北斎とで描いた波の絵、どのシーンもいい!涙出た。😥
阿部寛は、かつらが似合わない。
玉木宏は、何を演じても玉木宏。
柳楽優弥は、田中泯と並んでも遜色なく、存在感が圧倒的。

このレビューはネタバレを含みます

葛飾北斎だなんて、日本人は誰でも名前を知っていて、世界でも有名な人を題材としているのに…すごく惜しい。。
まず、テンポがいまいち。有名俳優で固めていたのもあり、前半はまあまあ見ていられたのだけど、(歌麿の絡みのシーンは唐突すぎて「??」という感じにはなったけど…。) 中・後半の失速感が…。なんかこのシーン必要ある?時間割きすぎじゃない?みたいなところが多くて、うーんとなった。
次に、演出が地味。VFXやCGを駆使して、観客に絵師の目ん玉の中の世界を見せてほしかった。せっかく、これだけ技術が発展した現代で、時代劇をやるのだから。邦画アニメは実写の技術や表現を方法を取り入れて進化している。それなのに、実写ではなぜそれをやらないのか、と。アニメ鬼滅の刃などは、浮世絵的表現を積極的に取り入れている。特に「水の呼吸」のモチーフは北斎その人の絵だ。だからこそ…、こちらの映画でもあった言わせる映像を見せてほしかった…。
最後、北斎の絵が世界を変えた、海外にも、後世に与えた影響を見せてほしかった。劇中でも世界という言葉が繰り返し出てくるのだから…。実際、米雑誌ライフで「世界の重要人物100人」に日本人で唯一選ばれるくらいには知名度があるのだ。海外だけでなく、現代日本でも、先に述べたアニメのように、北斎の絵は人を魅了し続けている。

小さな作品になってしまっていて、本当にもったいない。。北斎の絵のように、日本中を世界中をあっと驚かせる映像作品が見たかったなあ…
もー

もーの感想・評価

3.2
第1章〜第4章の4部構成で、前半が青年期、後半が老年期。個人的には1章が一番わくわくした。

「葛飾北斎の人生」と「幕府による美術の弾圧」の2テーマがあり、長いかつどちらのテーマも少し描ききれてないなと思った。

美術も美しく、芸術的な意味でも楽しめた。
Aya

Ayaの感想・評価

3.4
#twcn

え、お栄(葛飾応為)役が脚本の人なの?!
凄い。

俺たちは2015年原恵一監督作品「百日紅〜Miss HOKUSAI〜」を見ているわけじゃないですか。

お栄ちゃんがいつ活躍し出すのかとか継承的なことがあるのかと思ったけど一切そこには触れなかった。
この映画だけ見た人は彼女が画家なのを知らないかも。

この映画は北斎のみにフューチャーしたものです。
あと晩年親交のあった武家出身の作家、柳亭種彦の物語。
(ちなみにいつ瑛太さんは"永山瑛太"さんになったの?!)

橋本一監督は大好きな日南響子ちゃんの「椿姫」をティーチイン付きで見に行った以来かしら??

絵師としての才能はあるものの、我が強く協調性に欠いた若年の北斎。
彼を見出したのは阿部寛演じるTSUTAYAのおやっさん。
敏腕で俺が育ててやる、とかまるでジャンプ編集者みたいでしたよw

目利きの"版元"としてTSUTAYAは江戸では有名で、喜多川歌麿や東洲斎写楽などをお抱えていた人気の問屋。

ちなみにここのTSUTAYAでは曲亭馬琴が働いてるんですけど、後々北斎とは作家と絵師として友情を深めるのですがそこの描写は少ないです。

阿部寛a.k.aなんかちょっと死にかけ、が北斎の贅沢を好まず人と安易にわかり合わない部分にも才能を感じ、写楽先生をエサに挑発して旅に出た北斎は海を見て波をモチーフとし阿部寛を唸らせる。

そしてなんとなーく成功したっぽくて結婚して弟子とったっぽくて、柳楽優弥くんからいきなり田中泯さんになるんですよw

えっ?!
田中泯さん・・・最後に見たのがサバハ"사바하"だったかと思うのですが内容が難しくてよくわからなかった&今回の作品もそこそこ難しかった。

北斎さぁ、若い頃を柳楽優弥さんで年老いた時を田中泯さんに演じてもらえてるって凄いことだよ?!
またこの二人の風格というか味のある顔・演技が素晴らしい!!

北斎って相当クセの強い絵師を演じるのにベストキャスティングだし田中泯さん歯が綺麗ですよね。

で、田中泯さんの老年パートにて瑛太くん演じる柳亭種彦の描いた物語の挿絵を担当することでお互いに興味と友情を深めていくが、武家の出身でお上に統制され庶民を統制する立場。

武家として生きるか、作家としての己を貫くかの葛藤。

北斎は相も変わらず寝ても覚めても書いて書いて書きまくり、脳梗塞で倒れたことをきっかけに筆が握れなくなり旅に出たが最後。

あの大ヒット作品"富嶽三十六景"を書き上げる。

その後の種彦は武家としてのお家を守るか自分のやりたいことをやるかで悩み、北斎は種彦の人生を思って一枚の絵を描き上げるが、お上の締め付けヤバす!って感じで独り立ちした弟子、高井鴻山の元へ預けることに。

そこでの波の画作成シーンがすごく良かったー!
暗いけど書いているのは濃い藍色を使ったモチーフ。
あのコントラストも素晴らしく、迫力があり、改めて2人の役者さん凄いなと思いました。

そのままさっくり終わるのもいいです。

江戸時代の日本画リテラシーがない上、日本の時代劇的なものを見たのがめちゃくちゃ久しぶりなので中身は結構難しかったです。
fujimura

fujimuraの感想・評価

3.2
ちょいと、長かった…

絵師の生活ってこんなんだったんだ😱て驚きつつ…自分の歴史的知識の無さにも驚いた…北斎展とか…浮世絵展…とか、色々観てたのに…
表面的な部分すら分かっていなかった…😰

役者それぞれが上手すぎて、勿体なかったかな…て気もする
田中泯…凄いな。全部持っていかれた迫力。
これは新しい形の時代劇かも。

カメラワーク、細かな人物描写など今までの時代劇では見られなかったポイントがいくつもある。あんまり男女で区別するのとかは嫌だけど、これに関しては脚本家が女性というのが大きく関わっていると思う。

特に北斎が妻に対する愛情表現、子育ての場面。些細な描写だけどこれは確実に新しい表現。

また、見せる表現と見せない表現の使い分けが上手い。誰がどうなった、今はどんな状況かが言葉として説明されることはほぼないが、見えていないはずの行間が視覚情報としてバッチリ入ってくる。

そしてそれは劇中の「絵の中」を観ることにもかかっており、映画のテーマが体験として観客の中に入ってくるようになっているのである。

とりわけ北斎らの目の奥を観客に共有させるという部分でお見事。

それから、これは意図していたことではないだろうが、映画のテーマがまさにコロナ禍における政府の対応にぶっ刺さっている。

・なぜ創作をするのか
・人の心を動かす創作とは
・創作は世界を変えることができるのか

この3つのテーマを軸に映画が進められていくが、上手いこと3つが循環するようになっているからゴチャゴチャした感じもない。

創作とはなんたるかをはぐらかすことなく描いた上で、最後は観客それぞれの目の奥に見えるものはなにかというところに帰結する素晴らしさ。

一箇所だけ何その滅茶ダサカットって思ったところがあったけど、演技も含めて表現力がとにかく素晴らしく、新たな時代の時代劇を観た。
種彦のエピソードは不要だったのでは・・・。

生涯引越しばかりしていたらしいけど、ホクサイの変人ぶりはあまり出てなかったのでは・・・😰

阿部 寛がよかったかなあ😇
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