ハヤテ

娘は戦場で生まれたのハヤテのネタバレレビュー・内容・結末

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

母親でありジャーナリストである彼女の目線からシリアの内戦を記録したドキュメンタリー映画。今まで見たドキュメンタリー映画で1番生々しくて衝撃的でした。

テレビでは流せないようなシーンがモザイク無しで映ります。拷問され手足を縛られて脳脱した死体の山、病院に運ばれてくるのは血と灰にまみれた死んだ子供、腕の無い子供、子を亡くした親、場所が無く血だらけの床で処置する医療従事者。

ただ目の前の命を助けたい。誰かの大切な人を救いたい。そんな想いでここに残り医療に携わる、確固たる意志と使命感を持った彼らは本当に強く尊敬した。

子供を亡くした親が“全部撮って”と泣き叫ぶシーン、日本なら“撮るな”が当たり前だがシリアではこの現状を変えるにはジャーナリストに撮ってもらうしか無いと知っているからだと思った。

“数千万人の人が私の投稿を見てるなのに誰も政権を止めない味方は私たちだけ”その1人が自分であること、そしてこれを観て知ることしか出来ない自分に無力さを感じた。
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