このレビューはネタバレを含みます
戦争の生々しさを肌で感じ取れるような
作品で、個人的に1番重い映画でした。
目の前で砲弾が横切ったり、爆撃のあることが日常になっている環境下では、強い信念がなければ耐えられないことがよくわかります。
観ていて驚いたのは、全焼したバスを遊具代わりにして遊んでいる子どもたち、近くで銃を撃っている音を聞いても特に慌てない人々、爆発後の砲弾?のようなもので暖を取る人々…といった行動です。
全焼したバスがあればすぐに撤去されますし、銃撃音があれば警察が駆けつけます。
極端かもしれませんが、当たり前だと思っていたことは、状況や環境が変われば当たり前ではなくなることがよくわかりました。
また、小学生くらいの男の子が、友達はみんな亡くなっていくと語るシーンは何とも言えない気持ちになりました。
妊婦さんから赤ちゃんを取り出すシーンは、
赤ちゃんが微動だにしていなかったので
正視できませんでしたが、息を吹き返したことがわかり安堵しました。
戦争がない世の中になることを願うと共に、何かできることはないか、なぜ起こってしまうのか、考えるきっかけにしていきたいと思います。