鰹よろし

地獄の変異の鰹よろしのネタバレレビュー・内容・結末

地獄の変異(2005年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

 人間の脱出へと向けた感情を寄生生物の目的へと昇華させる(逆転させる)ラストは見事。

 寄生された兄貴(ジャック)が脱出へと導いていたということも踏まえ彼の自己犠牲を鑑みると、弟を守るため脱出させるためというのはもちろんあるだろうが、寄生生物という種の観点からイチ個体を外界へと送り出すという目的もあったのではないかとも想えてくる。

 人類という種を守るため、というのと、寄生生物という種を守るため、という利害の一致があった様に見えるわけだ。宿主と寄生生物の共生関係の体現で話を締めくくる。

 ではその共生関係とはどのようなカタチに落ち着くのだろうね?

 どちらに有利に?不利に?いや平等かね?
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