狂信者 vs 狂信者

16世紀フランス。勝手に魔女だと決めつけ、次々に拷問＆火炙りを強行する異端審問官。婚約者をそいつに殺されたと気づいた主人公キャサリンが、悪魔と契約→ガチ魔女にクラスチェンジ。クソな異端審問官にリベンジを企てるオカルトホラー。ホラー映画界のレジェンド俳優・ポールナッシーの初監督作！

ナッシーだし、正直かなりヘンテコなゲテモノ映画なのかと思っていたのだけど、ハマーやアミカスを思わせるようなめちゃくちゃエレガントな雰囲気が漂っていて良い意味で驚いた。水車みたいなのに刃をつけてクルクル回して切り刻んだり、乳首を切断したりなグロい拷問描写も力が入ってた。どうやら、拷問器具とか古の魔術書とか本物を使用しているらしい。ナッシーすごっ！

良くある魔女狩り批判の映画でありながら、有害なキリスト教的・男権的な価値観を体現する審問官が、自身の中にある“否定すべき悪魔”に惹かれていく葛藤を描いた作品で、最近だとカンピオンの『パワー・オブ・ザ・ドッグ』を思わせる作品。というか『パワー・オブ・ザ・ドッグ』ってサイコホラーだよね！めちゃホラーでビックリした😂

異端審問官（ナッシー）は当然敬虔なキリスト教徒。悪魔や魔女絶対許すまじ！な自己の「正しさ」を信じる信仰心が拷問という凶行へと走らせる。その狂信っぷりを表すナッシーの演技も素晴らしく、悪魔と契約した主人公と対面する際の切り返しにおいても、確固たる表情の主人公に対して虚で病的な表情で狂気を表現している。

ペストの恐怖や飢え、権力者の横暴に対するやむを得ない反抗としての悪魔崇拝に対して、権力者サイドが更に追い討ちをかけ拷問・処刑する姿は真の悪魔が誰なのかを訴えてくるし、悪魔を途中からナッシーが演じていることによってもその境界が曖昧になってくる。

悪魔に惹かれてしまう自分を鞭打つことで戒めようとしつつも、抑えきれない本心を認めることで狂信が罪悪感へと変化していく。赤のローブを風にたなびかせながらの“魔女”が再度振り向くと“死神”へと変化し、キリスト像が消えるシーンが印象的。そしてその必死の思いすら何の意味もなさないと言わんばかりに蹂躙していくペストという絶対的脅威がニヒリズム的な辛すぎる余韻を残すのが良かった。ちなみに実話ベース！😱

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今回のポール・ナッシーは魔女ハンター😚💓
「お前は魔女だ！告白しろ！」と白状するまで拷問、白状したら火炙り処刑。乳首ちょん切られたとき、いたっ！てなった
村長の長女は婚約者を殺され、悪魔に魂を売り復讐を決意！そうとも知らずナッシーはこの長女を愛してしまい、、、悲劇が😱
美女姉妹4人が全裸で川遊びは素晴らしい光景！ナッシーの坊主頭が見れるのも嬉しい！そして赤い目をした悪魔さんが可愛い！儀式も赤色が美しくゴシックな雰囲気で良かった♬
ナッシー映画でもこれはIMDbで評価高い。ゴシック、魔女、悪魔系が好きなら気にいると思う

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