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ラスト・クリスマスのkuのレビュー・感想・評価

ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)
4.8
どうかみんなトムに恋して。

まさに令和の映画って感じ。日本にしか令和の概念無いけど。自分を幸せにできるのは自分だけだし、一緒にいる人でこうも行動が変わる。まさに。あたしが探し求めてた理想の男性がそこにいた。いや、あたしの彼氏も負けてないですけど。路地裏のシーンで日常を非日常に魅せてくれる男性って素敵だなぁって思って、ケイトが自己開示したシーンではケイトがケイトである為に歩んだ人生、でも簡単には人に触れてほしくない薄暗い部分を笑顔で胸いっぱいに受け止めたときにはもうあたしの恋が始まったのに、始まったのに!!!!!!こんなことあります???笑顔で微笑ましく観てたのにあの展開で秒で顔が水浸し。えぇ…ロマンチック・コメディなんて誰が言ったのよ…。

LGBTQにも貧困層にも現代の(マッチングアプリを使った)インスタントセックスにも焦点が当たっててタダのラブストーリーとして終わらせられない。人と向き合うことってこんなに素晴らしいんですね。現代の恋愛で苦しんでる子に観てもらいたい。理想の男性はマッチングアプリにはいないですよ。甘い言葉を囁くだけで日常は変わらず日常だし、新しい世界を知ることもない。虚無。人と向き合ってないんだもの。自分の足で歩くことの素晴らしさを教えてくれるのはヘンリー・ゴールディングです。

自立するって本当に楽しい。恋愛映画だけど、自立する女性を描いた作品だし、結末を知った上でもう一度観たいし、親にも勧めたい。Blu-Ray予約開始日いつですか。自分用と親用に買うので。
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