ごっちゅん

バーナデット ママは行方不明のごっちゅんのレビュー・感想・評価

3.7
"私は前に進む"

南極行きたい。🇦🇶

かつて天才建築家と呼ばれていたバーナデットは極度の人間嫌いで、ご近所付き合いも苦手。とある事件を機に忽然と姿を消したバーナデットが向かった先は南極…

ケイトブランシェット様はやはりいつみても存在感あるなァ。でも画面の中ではしっかりと元天才建築家の主婦。
喋り方とか癖とかが説得力あって、もうバーナデットとして生きてきたようにしか見えないよね。

もっと早めに行方不明になっちゃって、皆んなで探しに行ってすれ違って、みたいな感じかと思ったら、意外にしっかりバーナデットの人間関係や精神的な部分を取り上げていたので良かった。勘違いしちゃうタイプの邦題、😅
って監督リチャードリンクレイターか!なんか納得!

シンディローパー「Time After Time」がエンディング曲でした、よかったので即DLしました🎵

娘との関係性が素敵だよね。
父親が家庭を顧みないタイプなのも要因の一つだろうけど、絆の強さがしっかりと描かれていた。
<16回分の奇跡>がめちゃくちゃ重要な役割を果たしたね。

子どもに、お前は超クールだって言いたい!

バーナデットが、不安で退屈な毎日と自分を社会の厄介者だと思い込んでしまう被害妄想から抜け出すと同時に、家族の再構築の話でもあったのかなぁと。

子どもに病気が見つかった時に夫婦の絆が強まるか離れるかの話で、漂流してしまったと答えていたのが言い得て妙だった。
現実に向き合ってなかったのは夫も同じで、娘のことはおそらく殆どを任せていたのだろう、父娘で会話する場面での表情が全然違う。

南極でのバーナデットがとにかくキラキラしていて、ワクワクが溢れ出て止まらないんだろうなとわかる😆
あの開放感がそうさせるのか、閉じこもっていた世界からは想像つかない。

距離感て大事よな。
旅をするとこれまでの生活を何故か俯瞰できるし、自分のこれから生きる道を真剣に考えたくなる。

ラストで家族三人が映るシーンはとても輝いていました。👪✨
ごっちゅん

ごっちゅん