極黒の女子中学生

バーナデット ママは行方不明の極黒の女子中学生のレビュー・感想・評価

4.0
今年見た映画で1番泣いちゃったかもしれん…

元建築家のケイト・ブランシェットの家がオンボロな家の雰囲気を残したままリノベーションした統一性のない内装で、シークエンスごとにロケーションが変わってるように見える。
自身の建物・私有地を他人に荒らされることを嫌うが、懺悔室に閉じ込められた飼い犬を救うために躊躇いもなく窓ガラスを割るし、旦那の個人情報がロシアの詐欺グループに盗まれた際は責任をとるため躊躇なくスマホを水槽に放り込む。自身のテリトリーにいる身内にのみ無償の愛を向け、それ以外を遠ざけるが、終盤にかけて他人からの助けで南極点まで辿り着く。

娘役のエマ・ネルソンのキャラ造形も素晴らしい。ケイト・ブランシェットを嫌うママ友からも信頼が厚いのが熱い!
母親が自殺をしないと断言するところで目頭も熱くなる!

統一性のない室内デザインが精神疾患の兆候だと医者と旦那のビリー・クラダップに言われるところが辛ぇ…