８年闘病し他界した父を思わずにいられなかった。この映画に出てくる人達みたいに、もっと優しく介護してあげればよかったな....
７年はずっと入退院を繰り返し、最後の１年は在宅介護だった。
父を看てくれたお医者さんは「最後はたくさん吐血するかもしれないけれどびっくりしないで。救急車を呼んでもお父さんの辛さが長引くだけだから」と言われた。
その時はよく分かっていなかったのがこの映画を観てそういうことかと納得。
延命治療を重視する病院のやり方が良くない、みたいな描かれ方もしてたけれど、家族と私は病院のお医者さんや看護師さんには本当に親身になって頂いた。それこそ父の身体の拭き方、車椅子からの降ろし方などの初歩的な介護から吸引まで教えてもらったし、介護に疲れた時も慰めてもらったり励ましてもらったり。あの病院の７年がなければその後の在宅介護などありえなかった。感謝しかない。
病院で死ぬか自宅で死ぬかどちらが正しいじゃなく、選択肢があるんだという事を知れる映画だった。たくさんの人に観て欲しいと思った
