Mutsumiさんの映画レビュー・感想・評価

Mutsumi

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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.0

予告編で「衝撃で感動のラスト!」のあおりがあって間違いじゃないんだけど、この映画の雰囲気の温かさとかやわらかさとかに触れると、衝撃というより愛が溢れてじんわりしてしまう、という感じ。
波乱万丈なのに、
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あの日の指輪を待つきみへ(2007年製作の映画)

3.5

ひとりの人をずっと想い続けて50年も...
純愛って言うのかな?
でもじゃあ独りでいればいいやん?と思ってしまう天の邪鬼な私。
亡くなった夫への愛情も描いて欲しかったな。

人の縁を繋いだ金の指輪が届
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.8

大人数のステージショーがある映画が好きなので、名前だけしか知らなかった「トーキングヘッズ」をキッカケにして映画鑑賞。
性別、国籍を問わず、いろんな人達がいろんなパフォーマンスを見せてくれる。

音楽の
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

認知症の立場から見る世界は、ずっと騙されているようで、ずっと夢が続いているようで、とても不安定で疑心暗鬼に取り憑かれてしまう。

いっそボケてしまえば楽なのかと短絡的に考えたりする事もあったけど、反対
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旅立つ息子へ(2020年製作の映画)

3.0

自閉症の息子を施設に入れようとする妻を振り切り、父と息子はふたりで暮らす為にあてのない逃亡劇を始めた....
のだけれど、あっさり施設に馴染んでしまった息子を見送る父だった。

2人だけの生活のルール
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ステージ・マザー(2020年製作の映画)

3.5

夫に反発出来ず、流されるように疎遠になってしまった愛する息子。
その息子の夢を知ったのは訃報を聞いてからだった。

息子が生きている時に分かり合えなかったという後悔をエネルギーに、代わりに夢を叶えよう
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痛くない死に方(2019年製作の映画)

4.5

8年闘病し他界した父を思わずにいられなかった。この映画に出てくる人達みたいに、もっと優しく介護してあげればよかったな....

7年はずっと入退院を繰り返し、最後の1年は在宅介護だった。
父を看てくれ
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

4.0

人間の強欲と恐怖心からバラバラになってしまった「龍の玉」を集め、世界を1つに戻そうとするヒロイン、ラーヤ。

ストーリーは分かりやすく、人を信じる事の勇気と難しさを教えてくれる。

ディズニー映画らし
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.5

自分のやりたい事を飲み込んで、目の前の最善を尽くして生きてきた。
未練がない訳じゃないけど、自分の力で人生の大切な人も時間も手に入れてきたのに···
見返りを期待して仕事をしてきた訳じゃない。でも「見
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

自分の感情を暴力でしか表せない、それを押し殺したら幸せになれたのだろうか。

正しいと思う事を口に出来ない世界。人に合わせてその場をやり過ごす事に長けている人が生きやすい世界。歪んでると思うのにそれが
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

心が折れてボロボロになった時、手を差し伸べてくれた父親のような人がたまたまヤクザの頭だっただけ。本当は、普通で平凡な幸せを望んでた。抗えない流れで社会から弾かれてしまった。そんな人がもう救われる事は無>>続きを読む

パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

3.8

自分の嗅覚と香りを取り戻す事だけを考えて、他人に無頓着な調香師と、腹立たしく思いながらも付いていく運転手。
調香師の仕事をマネジメントしている人も決して嫌な人ではなく。
一生懸命に生きている人達の物語
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エマの秘密に恋したら(2019年製作の映画)

3.5

カリスマオーナーは簡単に恋に落ち過ぎ。
エマは素直でいい子だけど、考え方が短絡的だし、真面目に仕事してないし。

でも秘密は可愛らしいし、お互い一生懸命で、全体的には楽しく気楽に観れる映画。

43年後のアイ・ラヴ・ユー(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ブルース·ダーンが素敵❗
よれよれと登場した時はこれでラブストーリー成立する?(失礼)と思いましたが、ストーリーが進むにつれ、どんどんジジイが格好よくなっていく様子にワクワクしました。秘密の相棒を友人
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大コメ騒動(2019年製作の映画)

2.8

毎日朝から晩まで働いて、その日を精一杯生きていく人達を尊敬。
背景、人物像、リアルさと面白さが定まってなくてぼんやり間延びして見えたのが残念。

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

4.0

過去のニュースを題材に、軽めのコメディ作と思いきや...。
集団心理の移ろい易さと勢いの恐ろしさに振り回される人達を描いていた。
理解しようとする前に、自分だけのフィルターで相手を見て判断すると、そこ
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.8

追い詰められる様な気持ちとユーモアの切り替えの波が、のんさんのお芝居によってぐいぐい迫ってきて引き込まれる。
おひとりさまの生活の様子がすごく好みで演出も楽しいのに、常に心に重石がある感じが不思議で魅
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.0

家族愛、師弟愛、信念が人間を強くする。台詞がめちゃくちゃ格好いいなー❇
事前学習が無くても話が理解出来るストーリーの作り方がすごい。

ステップ(2020年製作の映画)

3.5

家族を思う家族の物語なのだけれど、現実と違って良い人ばかり出てくる。
良い人だから良い人が集まるのか、周りが良い人だから良い人になれるのか。

キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

4.5

みんなが苦しくて辛い、悲しい。でもその中に沈み込んではいけない事も判りかけてきている。誰もが愛しい人を想ってる。
ノンフィクションだから多少の脚色や順番の前後はあるだろうけど、戦後の暗い世界で、愛とユ
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アダムス・ファミリー(2019年製作の映画)

3.8

自分と違って「変」と感じるのは良いこと。「変」だから排除しよう、私が正してあげようとするのは悪いこと。
最善はただ認めること。それが難しい。
可愛らしい映画だった❇

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.8

お堅いお嬢さん2人が卒業を機に勇気を出して思い出作り···とは違ってて、かなりハチャメチャでストッパーの無い映画。
ジェンダーへの意識、という観念もないくらい日常的な出来事になってて素晴らしいな、と思
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ファヒム パリが見た奇跡(2019年製作の映画)

4.0

苦難をクリアしていく度に、周りに協力者が増えていく。特にファヒムのチェス仲間の友情が素敵だった。眼鏡の女の子すごく可愛くて注目してしまった。
ノンフィクションだと知り、フランスに好感もった。日本との差
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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

4.5

どうやったらここまで人を許せるのだろうか···と半信半疑のまま観賞。
結果自分好みの映画でした。
自分の深い部分にまで考えを及ばせる手法やってみたい。静かに深く考える時間。音楽も良かった。

最高の花婿 アンコール(2018年製作の映画)

3.5

前作以上に、世界情勢や人種差別に絡んだエピソードが多く、無知な私には理解出来ない部分が多かった。自分の問題💧

15年後のラブソング(2018年製作の映画)

3.7

大人のラブコメ良かった。最初のパートナーの男性がすごいオタクの鬱陶しい男みたいに描かれてたけど、ちょっと気の毒な役回りだったような( -д-)

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.7

「ボス」の歌を知らぬままに観賞。
歌のメッセージ性にひかれて人生まで変わっていくドラマチックな展開。
友達と彼女と3人で街中をダンスするシーン良かった。何だかんだで家族も味方で最後はほっこりした。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.5

原作が美しく映像化されてて感激。
やっぱり衣装はそれぞれのキャラクターが活きるデザインで素敵だった。

グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

4.0

打算なく引け目や遠慮や表裏のない、人生の中の短い時間だけに成立する貴重な友情。眩しい。そして面白い。

出てくる小道具がマニアック過ぎてびっくりだが、使いこなしてた。

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.5

神に正しさを問いながら、自由と愛を求めて唄う。
感動した。誰もが素晴らしい歌声❇️
ジャベール、それでも生きてて欲しかった。

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

幼少期、ジュディを金儲けの消耗品のように扱った大人達の罪は重い。
自分の力で人生を掴み取ろうとするも、体調が良くなかったりカラ回ったりで上手くいかない。辛く惨めにも感じる。
だからこそラストが心に響く
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.5

これは凄い❗️
映画を観てる観客ではなく、3人目の兵士となって走ってる感じ。ものすごく軽い例えだけどホラーゲームをプレイしてるような臨場感。

これはどうやって撮影してるんだろう、ここはアドリブなのか
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前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

4.0

始めはやる気の無かった面々も、いろんな仕事のいろんな人達の情熱に煽られる様にのめり込んでいく。凄いパワフルな映画。
独特なノリみたいなものがあって、最初から「楽しむぞー❗️」という気合いがいるかもです
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七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

3時間越えでも目を離す隙がない、すごく面白い練り込まれたストーリー。登場人物それぞれの業みたいなものの葛藤も描かれていて、全体を包む熱く偏りない目線が凄い。侍の誇りとか儚さとか、農民の辛さとかしたたか>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

殺人鬼へと変貌していく過程が、辛すぎて悲しすぎて痛くて。納得させられてしまう圧倒的な怖さと役者の演技力に「すごい映画」としか言えない。音楽良かった。