Garararara

痛くない死に方のGararararaのネタバレレビュー・内容・結末

痛くない死に方(2019年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

患者が願う最後と、医者(医療)の“ただ命だけ生かす”治療
延命の
 家族愛とは
  エゴイズム
遺言で延命治療を拒否しても、親族が延命させてしまうという話も聞く

枯れる

末期がんの在宅医療
病院で勧められる治療は拒否→医療拒否として病院での受け入れなし

救急車を呼ぶか呼ばないかの家族の苦悩


大貫
「やっぱりウチはいいなぁ」

「とにかく苦しませずに逝かせたいんです」

「午前7時17分、ご臨時です。ご愁傷さまでした」
(「この家族からクレームが来ませんように」)
「まさかこんなに早いとは思いませんでした」

「やっぱり私の責任ですよね。こんな死に方させて。呼んでもすぐに来てくれない在宅医療を選んでしまった。痛い。あなたに頼んでしまった私の心が痛いんです」

「病院からの診療情報は疑ってかかれ。カルテじゃなくて本人を見ろ」

2年後
本多彰
「食べさせちゃおうか」
「生きるとは食べること」
「私が作った本マグロのネギトロだよ」「美味い。もう一杯」

「待てる医者になれ」

「自然な死に方とは?と訊かれたら、俺は枯れるように死んでいくことだ、と答える」

終末川柳…ブラック
がん告知
 受けて坊さん
  首を吊る

丸はげの
 主治医勧める
  抗がん剤
痛みなく
 悔いなき最後
  平穏死

棺桶が
 軽くなるよに
  減量中

延命の
 家族愛とは
  エゴイズム

「俺の体、麻薬大好きみたい」
合法の
 麻薬中毒
  仲間入り

尊厳を
 遠くの親戚
  邪魔をする

自尊心
 紙オムツが
  踏み潰す

「人生がにじみ出たいいお尻」

まじめな酒
死に水も
 人目盗んで
  酒にして
百薬の
 長とはうまい
  言い逃れ

いうことを
 きかぬ嬶(かかあ)と
  下半身

強がるも
 拭いきれない
  死の恐怖
→消してから
死神よ
 今日でも明日でも
  ウェルカム

「はいカワダです」「先生、台風上陸です」「分かりました。今から向かいます」
「午後9時5分、ご臨時です」
「不謹慎かもしれませんが、楽しかった」
「あんた、カッコ良かったよ。もうしばらく、待っててね」
川柳手帳
性格も
 治してくれよ
  抗がん剤
良い数値
 出るまで測る
  血圧計
目的は
 延命はたまた
  年金か
研修医
 俺も一応
  人間よ?
ジロウ、タカ
 管に名付ける
  逝きし友
点滴は
 天敵なりと
  悟る現在
病得て
 今ならわかる
  妻の愛
「最後にこんな」
いちどだけ
 うわきしました
  ゆるせつま
「知ってましたよ〜。墓場まで持ってきゃいいのに。ばか」
葬儀

大貫さんの墓前…妻が見つけ後ろ姿に一礼

救急車
 在宅看取り
  夢と消す

尊厳死の宣言書(リビング・ウィル Living Will)
私は、私の傷病が不治であり、かつ死が迫っていたり、生命意思時装置無しでは生存できない状態に陥った場合に備えて、私の家族、縁者並びに私の医療に携わっている方々に次の要望を宣言したします。この宣言書は、私の精神が健全な状態にある時に書いたものであります。したがって、私の精神が健全な状態にある時に私自身が放棄するか、または撤回する旨の文章を作成しない限り有効であります。

① 私の傷病が、現代医学では不治の状態であり、既に死が迫っていると診断された場合には、ただ単に死期を引き伸ばすためだけの円面処置はお断りいたします。

② ただしこの場合、私の苦痛を和らげるためには、麻薬なので適切な使用により十分な緩和医療を行ってください。

③ 私が回復不能な遷延性意識障害(持続的植物状態)に陥った時には生命維持装置を取りやめてください。

以上、私の宣言による要望を忠実に果たしてくださった方々に深く感謝申し上げるとともに、その方々が私の要望に従ってくださった行為一切の責任は私自身にあることを付記いたします。

20231224 1157
Garararara

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