風来坊

フラッシュバックの風来坊のレビュー・感想・評価

フラッシュバック(2019年製作の映画)
3.0
車の事故で重傷を負い、記憶を失った男。彼の車のトランクには、世の中を震撼させていた連続殺人事件の新たな被害者と思われる死体があった。全ての証拠は男の犯罪を示すが果たして彼の犯行なのか?アメリカ製のサスペンス映画。

イケメン俳優として多くの映画に出演するも作品に作品に恵まれないのか他に原因があるのかイマイチ大スターになれないジョナサン・リース・マイヤーズさんともう名前を出さなくても分かる大俳優に娘さんのフランチェスカ・イーストウッドさんとのW主演で描く本作。
フランチェスカ・イーストウッドさんはどちらかというとお母さん似ですね。

冒頭の事故の状況で嵌められたのが濃厚なので、主人公にも犯人の可能性がというサスペンスの要素は1つ消去されてしまったのは残念。
そこは暈して置いて可能性として残した方が、サスペンスとして厚みが出たように思えます。

主人公を追うアル中の黒人刑事が頭が良いようで抜けている。大体、主人公の正体なんて調べれば今の時代すぐに分かるでしょう。
正体が正体だけに…。そういうところでご都合的というかツッコミどころが多い。

主人公の記憶喪失と時折起きるフラッシュバックで複雑そうには装っていますが、ほぼほぼ一本道のストーリー展開でまあそうなるでしょうねぇと云った感じで驚きや意外性はないですね。
良くも悪くも安定感というか定番感はある構成。犯人にも多分、多くの人がピンと来ると思います。

記憶喪失というハンディは分かるが。もう少し主人公の活躍感が欲しいところ。同情する看護士との関係性は悪くなかった。知らない振りなど知ってる者と知らない者とのやり取りは面白かった。
過度な期待は禁物ですがB級サスペンスとしてはまあまあと云ったところで無難に楽しめるサスペンス作品でした。

まとめ一言
「ウィリアム・フォーサイスの好演に助けられてる」
風来坊

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