おれ今年の頭からずっと映画館で映画観てなかったんだ。その上コロナ禍による自粛で劇場に行けないという馬鹿げた事態になり映画から遠ざかる日々を強いられたわけだが、ようやく休業要請も解除され、約半年ぶりに映画館で映画を観れた。
で、何観る?
最初の一本は「劇場版SHIROBAKO」と決めていた。余談、大きなお世話であるが、公開間もない頃から映画館=3密という図式から集客面で思うように行かなかったんじゃないかと興業的に不遇な側面を嘆かずにいられない。
映画的にどうだったかというと、劇場版である以上どうしても「尺」という宿命がある。
TVシリーズのように緻密なディテール描写が出来ないので言葉足らず=説明不足な面もあり、それは欠点なのかもしれないが、それもこれも全部含めて「SHIROBAKO」の「SHIROBAKO」らしさなんじゃないかと思う。何が言いたいのかというと、あらゆる障害を乗り越えて今できる最大限のことを全力で作り上げるという、この作品の根幹のテーマを体現しているような気がしてならない。ちょっと大袈裟かもしれないが、ちょっとしたことですぐに躓き思い悩んでしまう弱い生き物「人間」=「私たち」にエールをくれるアニメなんじゃないかと思います。
アニメ作りという仕事は単に好きなだけじゃダメで、そこに熱意、愛情、野心を併せ持ち、後ろを振り返らず前に進み続けることの誇りと尊さが込められてます。
アニメ製作の現場に限らず、どんな人にも、嫌でも毎日明日はやってくる。
明日は何かいい事あるかな?
カッコ悪くてもジタバタ足掻いてたら、きっと何とかなる。
大切なことは、「絶対に諦めない!」こと。
これはそんな人たちのための映画なんだ。
fhānaによるエンディング「星をあつめて」って曲も超ジワる。
後日追記:二日連続で観に行きました。
劇中のムサニ劇場作「SIVA」とリンクしてゆく後半は言い知れぬ感動がありました。
やっぱり「SHIROBAKO」大好きです。
ムサニよトワに。。。