きよみず

勝利への旅立ちのきよみずのレビュー・感想・評価

勝利への旅立ち(1986年製作の映画)
3.4
#74-2015
小さな変化すら嫌うインディアナの田舎町ヒッコリーに、バスケのコーチとして50過ぎ親父のノーマンがやってくる。全く歓迎されないノーマンは、かつて生徒に暴力事件を起こし10年間コーチから離れていた。
そんな先生とエースが抜けた弱小バスケ部の王道なんだけどやっぱり感動してしまう映画。
なんたって、街にやってくるなり冷遇されるし、たかが高校のコーチなのに住人から不信任決議が出てしまうほどノーマンが嫌われてて、それに負けずにチームを州大会の決勝まで進めさせる姿は、見ていて応援せずにはいられない。

ただ幾つか細かいところが気になってしまった。
キャラクターが濃い。いちいち口を挟んでくる町の連中、元エースのジミー、アル中、チビの雑用係、信心深い部員、バスケなんてクソくらえな女教師、色んな人が出てくる。
濃いのはいいんだけど、濃く多い分それぞれのエピソードに締まりがなかったり蛇足である感じもする部分が多々ある。アル中のエピソードは良かったのだが、恋愛はいるか?となっちゃうし、ジミーが体を張ってノーマンのクビをやめさせるのはすごい唐突。気になる人は気になるかも。
恋愛を描く尺があれば、コーチとチームの信頼が強くなっていく過程がほしかった。

スポーツ映画として名作に挙げられてるけど、バスケ映画だとコーチカーターよほうがはまったかな。
どちらの映画もバスケの動きはみんなうまい。
きよみず

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