二重被爆者の山口彊(つとむ)さんを追ったシリーズ3作品目。「継承」がテーマにあり、親子4代ひ孫までの家族の皆さんが講演会などをしている様子が多め。　　　
長崎から出張で広島に出向いた三菱造船所の方々が、行って逃げきての二重被爆したケースが多かったようです。
　90歳を超えてから自分が長生きをしている意味、伝承の意識を持った山口さん、その家族。病床の山口さんを見舞いに来るジェームズ・キャメロン監督。「語り伝える」事の意味が解ります。
　ひ孫さん(12歳男の子)の涙は、転んで痛い時のものでも怒られて悔しい時のものでもなく、勇気を出して自分の正直な気持ちを言っている時の涙だと思いました。

• #ヒロシマナガサキ最後の二重被爆者

自作の短歌を読み上げようとするだけであの日の光景がよみがえり慟哭する一人の人間の姿が胸にこたえた。言葉にするとたったの三十一文字だが、知らない人がさらりと読み上げることなど出来ない重みがこもっていることを実感した。双方の港に掲げられた三菱重工の看板がさりげなく画面に取り入れられていた。