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鞍馬天狗 天狗廻状
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『鞍馬天狗 天狗廻状』に投稿された感想・評価

3.5
鞍馬天狗の捕縛に躍起になる宗像左近。
天狗廻状なる謎の文書が出回り、いつも新選組に先を越されてしまう。
左近と近江守の二役を知らず途中混乱。
三島雅夫や加藤嘉も、当たり前のように異なる役で再登場する。
どういう仕掛けか知らないが、六角堂の扉の開閉が印象的。
砂塵を蹴って馬で爆走するシーンはシリーズならでは。
4.0
例によって、ツッコミどころとご都合主義の満載は言いっこなし。そんなことより、過去作に比べると格段に杉作(美空ひばりが)の活躍が目立つのと、アラカンの大立ち回りが頻出すること、それだけで満足しなくてはいけない。特に、ラストの立ち回りは圧巻で、当時49歳のアラカンの体のキレに恐れ入る。因みに、前作もそうだったが、冒頭に鞍馬天狗が馬を疾駆させる紹介カットっぽいのが出てくる。そこに流れるのがこれも前作同様「天国と地獄」(運動会でよく流れてたやつ)なのだが、これはいったいどうしたことだろう。事と次第によってはかなりのコメディー・センスということになるが、その断を下す前に、日本における “運動会音楽” としての同曲の歴史を調べる必要がある。
3.8
えー、アラカンの鞍馬天狗。
杉作役に美空ひばりを迎えて、松竹で撮られた鞍馬天狗三部作の最終作です。

最終作は「天狗回状」。
二度目の映画化です。
前後編に別れた一度目の映画化は、山中貞雄が第二次の嵐寛寿郎プロダクションを退社する時に書き下ろしたシナリオによるもので、前編は山中が自ら監督しています。

山中貞雄は元々、時代劇映画のパイオニア、マキノプロダクションにいた人です。助監督でしたが、茫洋としてスローモー。綺羅星のような監督が並ぶ名門マキノでは、なかなか監督に昇進する機会は無かったようです。
アラカンがマキノを退社した後、正(まさ)ボンこと、マキノ省三の息子マキノ正博(後に雅弘)の紹介で第一次の寛プロに移りました。助監督兼、シナリオライターでした。
どてらを着て、灰皿代わりのピースの缶を腰に縄で縛り付けて出勤し、本ばかり読んでる変人だったそうですが、その書いた脚本をみてアラカンは仰天します。彼は山中を気に入り、絶大なる信頼を寄せるようになります。
第一次寛プロは解散せざるを得なくなります。その後、東和キネマに招かれたアラカンは、すぐに山中を呼び寄せます。ここで「右門捕物帳」の一作目が書かれました。これは「鞍馬天狗」と並ぶ嵐寛寿郎の人気シリーズとなっていきます。
寛プロの再興が成って、しばらくして山中は監督に昇進します。その一作目が傑作といわれている「磯の源太 抱き寝の長脇差」(遺失)です。
というわけで、天才山中貞雄を世に出したのは、実は、大衆向けチャンバラ映画のスターと評されていた嵐寛寿郎なのです。
その後、山中貞雄は日活に移りますが、その時の寛プロへの置土産が「天狗回状」のシナリオということになります。

さて、本作はトーキーに変わって松竹でリメイクされた「天狗回状」。
山中のシナリオがどこまで反映されているのか、私には全くわかりません。

勤皇の志士を襲撃する、初老の剣士宗像(むなかた)率いる一隊が登場します。
一方、新選組の屯所に投げ込まれるのは、天狗回状と題する謎の書状。そこには志士達の潜伏場所が密告されています。
志士たちは、両者から追い詰められていくことになります。
初老の剣士宗像とはいったい何者か?
天狗回状は何の目的で誰の手によって書かれているのか?
追い詰められた勤皇の志士達はどうなるのか?
鞍馬天狗の活躍が待たれます。

藤田泰子演じるヒロインは、宗像左近の娘お園。
高田浩吉は、長州の大物志士桂小五郎。
ひばりの杉作も、師匠の川田晴久の黒姫の吉兵衛も、相変わらず歌っています(笑)。今回の杉作はフェードアウトどころか、吉兵衛のお株を奪う大活躍をします。
かつら五郎の新吉も続投です。が、今回は歌いません。残念。

天狗が潜伏する六角堂が新選組に襲撃される場面では、開閉する六方の扉を使った殺陣が面白いです。狭い六角堂に一勢に集団が突入するシーンの撮影では、怪我人が出たとか。
何故扉が自動開閉するのかは何の説明もないのですが(笑)。

クライマックスは、近江の国「坂本の古城」の天守(?)内を登りながらの立ち回り。
上へ上へと登っていく…という書き方をすると何となく「死亡遊戯」を思わせますが、別に各階毎に刺客がまっているわけではありません(笑)。
映像的な舞台説明が不足しているので、単に戦いながら階段を登って上の階に移動しただけのように見えてしまうのが残念。
ベタでも、舞台の高さを表すショットや、階段を踏み外すと落下しそうな感じや、上階を吹き抜ける風の演出とかあれば、スリルが増してくるのではないかと思ってしまいます。
因みに本当はこの時代に坂本城は無いのだとか。坂本城があることにしているのか、それとも坂本にある他の城なのか。

間断なく志士襲撃事件が起こるので、自然とタップリとチャンバラを見せられます。全体のストーリー構成がそのように考えられていると思われます。
山中貞雄は寛プロへの置土産として、いかにも寛プロらしいチャンバラ巨編を書いたのではないのでしょうか。

ここまでくると、サイレント期の山中貞雄の「天狗回状」がどんなものか観たくなるのは山々なのですが、それはかないません。
現存する山中貞雄監督作品は僅か3本なのです。

山中貞雄に限らず、戦前に作られた時代劇映画の遺失状況には、目を覆うものがあります。
話に聞く名画の数々が殆んど観られません。
ホントに残念で、泣きたくなりますね。