みずいろ

Redのみずいろのネタバレレビュー・内容・結末

Red(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

キャストがとても好きで気になり鑑賞。

不倫に病に家族のことだったり詰め込みすぎだろ感はありますが撮り方と音楽が好きで観てられた。

夏帆さんは幸薄い役がとても似合う。
清純派からうまくチェンジしたよな。と見る度に思うし妻夫木さんも爽やかさから加齢と共にうまく色気に変化させたなと。

妻夫木さん演じる鞍田さんからの就職のお祝い電話が切れた後の塔子の鼓動のようなワイパーの音。
鞍田さんとのこれからに溺れていく水の音。
音の使い方がとても好きな作品。
そしてタイトルの「Red」を思わせる
旦那への別れの電話をかけている電話ボックスの外を舞う赤い布、そして鞍田さんと共に生きると決意した車から見る朝日の赤がかっこいい。女の強さって感じがして。

塔子の様な自分のせいじゃないと思いつつスキのあるタイプ苦手なんだけれど、塔子はそれすらも消させる腹黒さというか芯の強さがあって良い。生きる強さを感じる。

塔子らしさ母親らしさ。自分が分からなくなっていく中で若い頃に溺れるほどに好きになった人に再会したら溺れるよね。

鞍田さんの最後の「抱いて欲しい」の台詞はずるい。1人で生きている感じがすると思っていた鞍田さんからの愛。切ない。
鞍田さん亡き後も柄本佑さん演じる小鷹さんが
ふわふわと塔子を守っていってくれそう。それを期待する。

作り物かのような塔子の家族。
そこに馴染めない塔子の母の余貴美子さん。存在感が強い。
ただ娘である翠ちゃんは可哀想。だけれど仕方がない、、のかな。人生なんていつどうなるかどうするか分からないものだよね。
どうしても気になったのはワイン飲みながら煮付け。美味しいのかそれ(笑)
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