とてつもなくみんな孤独。
台詞が少ない妻夫木さんの表情や仕草での芝居が圧巻。
特に瞳、瞳に映るものは鞍田の気持ちを物語ってた。
でもひとつひとつの台詞に、すごく胸を打たれる。
夏帆さんの本能と理性で揺れ動く感情を
うまく表現している演技力も素晴らしすぎる。特に陰の部分。
三島監督がコミュニケーションとして撮ったと仰ったSEXのシーンでのふたりの視線、息遣い、そして表情が
なんとも言えない激情を写し出していた。
多分初めて、ベッドシーンで泣いた。
時系列の巧みさやカメラの視点も素晴らしく、何より俳優さんの演技力。
結婚とは何か。
家族とは何か。
女とは何か。
幸せとは何か。
生きるとは何か。
自分の人生をどう生きていくか、
そこにある他者との関わりとどう向き合っていくか、考えさせられる映画。
「人生、どれだけ惚れて死んでいけるかじゃないの。」
核心を突いたこのセリフ
終わり方も印象的で、
映画のキャッチフレーズ、
「愛することが生きること」が腑に落ちる。
綺麗で、でもとても切なかった。
また、流れてくるジェフ・バックリィの「Hallelujah」が
すごく効果的に雰囲気を醸し出している。