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マトリックス レザレクションズのIKのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

クリスティーナ・リッチよりチャド・スタエルスキ(マトリックス3部作でのキアヌ・リーブスのスタントマンで「ジョン・ウィック」シリーズの監督)の方が出番多いじゃねぇか。

ちゃんとマトリックス3部作の続編ではあるけど、ぶっちゃけ話は1作目と殆ど同じなので新鮮さはあまりない。ただ劇中における3部作と続編の扱われ方や、それを取り巻く人々のメタ過ぎる意見は皮肉っぽさがあって好き。

そして今回はこれまで以上に「愛」が重要な要素になっており、これが劇中何度も強調されるせいでカッコ良さより気恥ずかしさが上回っちゃった印象。終盤の大群無双バトルは景気良くてテンション上がったけど、ラストカットはファンタジー感が強すぎて笑っちゃったし。

そんな気恥ずかしい程強調される「愛」だが、監督にとってこれがいかに大切かはエンドクレジットの一文でわかる。更に監督が両親を亡くした時にネオとトリニティーが復活する夢を見た事が今作のきっかけなのを踏まえると、「失った何かが愛の力で復活する」という映画を今作る事が監督にとってどれだけの意味があるかわかるし、これで監督自身が救われたのだとしたら、もうそれで十分だと思う。

ただ強いて言うならもっと銃をぶっ放してほしかった。1作目のエレベーターホールの銃撃戦とか3作目のザイオン防衛戦が大好きなもんで。
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