ほんとうにファイナルカットなのかは別にして、編集されるたびに内容が濃くなって行ってるのは確か。ただ再編集版を観ても思う事は同じで、戦争は狂気以外の何者でも無いという事。つまりカーツは自分を殺しに来る者をずーっと待っていたという事なんでしょう。
オリジナル劇場公開版より30分ほど長く、未公開シーンも加えた『地獄の黙示録・特別完全版』よりも20分短いそうだが、ただ残留フランス人のくだりや、ストーリーに全く関係無い残酷な戦闘場面など、これ不要なのではというシーンもまだまだたくさんあると思うんだけどね。（あと30分は余裕で削れるでしょ）
それでもワルキューレ爆撃とプレイボーイ慰問団のところは何度見ても映画史に残るシーンだ。コッポラがワーグナーを選んだ意味を後になって知る。いろいろな意味でほんとうに深い作品だ。
