「どういう事やねん、勝手に育てんなよ」
「いいじゃないですか。誰にも迷惑かけてないじゃないですか」
「なんやこれ、柿の種、ワサビ味」
この世に何も残さずして死んで消えていくなんて、イヤだよね。映像の古さがホームビデオ感を醸し出し、青春と懐かしさを感じさせる。我々は誰にでもありそうな思い出の一欠片を覗いており、そこに何気ない美しさを感じてしまうのだ。最後の夜景のカットとか、かなり好み。
曲もいい。平凡な感じこそあれど、身の回りにこういう曲が溢れてたら素敵だなぁって。
そして、タイトルとラストのセンスも良い。ラストのCDと同じく、何年後か何十年後かにいつか誰かに見つかって欲しい作品だ。