ねねちゃん

A.I.ライジングのねねちゃんのレビュー・感想・評価

A.I.ライジング(2018年製作の映画)
3.3
99%くそ映画なんだけど、最後の方はちょっとよくて、悪い気はしない〜

人間の道具として作られたAIに感情や欲望を抱いて欲しいと勝手に切望して、それが叶わないと裏切られたような被害感情を勝手に抱いて、自暴自棄になって、病む。
この気色の悪い人間のエゴと異性への実像とはかけ離れた理想像の投影が、
お金を払って出会ったのに夜職の人に対価無しであって欲しいとか愛して欲しいとかを要求して、それが叶わないとお金目当てだったのかと勝手に被害者視点に立ち、相手を攻撃するっていう構造ととても似ていた。
最初にお金を払って会ったのは自分なんだから、対価的な関係しか築けないように、都合のいい道具として随伴させたなら、人間とロボットの主従関係しか築けないのに、命令以外で動いて欲しいとか、自分を求めて欲しいとか思うのは、エゴという言葉で片付けるにはあまりにもきしょい。

このありふれてきしょい構造をAIっていう設定にするだけで、映画にするに値すると思ってるの?ふざけんな?って思った。

でもまあ、ありふれたきしょさをどうにか昇華しようとするのが映画とか小説なのかって思ったのと、最後がよかった。
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