片腕マシンボーイ

マイ・フーリッシュ・ハートの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

1.2
洋画離れて久しいマシンボーイですが、TSUTAYAでレンタルする時は1本は洋画を混ぜる!をシッカリとこころがけているかんな、んでも毎回糞しょ〜もないホラーとか借りちゃうんまぢ何とかせな!思ってドラマ作品あたりを無気力に眺めていたら…、ひゃっ!これ劇場観に行こうかちょいまよたやつや〜ん、言うてホクホク顔で借りた!

チェット・ベイカーが宿泊先のホテルから転落死!現場にかけつけた刑事がスーパースターの死の真相に迫るぞって捜査開始!…ん?チェットってば俺と同じや〜ん、ってめちゃ共感するぞ、って話

ホクホク顔も束の間……ぐふぅ、めちゃ陰気でめちゃ退屈で白目剥いたわ!キーーーッ!
いや、まぢで白目剥いたもの、2日連続で寝落ちしたもの、ゲラゲラ
そもそもマシンボーイは傑作「ブルーに生まれついて」みたいなチェットの伝記風映画かと思っていたら、中途半端なミステリー仕立てになっていて…、まぁな、チェットの転落死の原因は死後30年以上経った今でも謎のままやし、ミステリーになり得る題材とは思うが、いかんせん火サスよりもハラハラしないポンコツストーリーは眠気誘発映画でしかなかったわ
しかもオチが意味わからんのんは、マシンボーイが3日目にもう寝落ちはしたくない!と、最近漁ってきた映画チラシ整理しながら観ていたから?いやまぢ何が言いたいん?って陳腐なオチやなかった?

あとな、これは「マイルス・デイヴィス クールの誕生」のレビューでも書いたことやが、素晴らしいミュージシャンが実生活ではまぢクズやったんよ!なんてのは、彼本人ではなく、彼の才能や演奏を愛する身としては雑音でしかなくてなぁ
「ブルーに生まれついて」はイケメンすぎるイーサン・ホークまでも含めて、その辺りのフィクションのさじ加減が絶妙で美しい作品やったんやが、本作ではより事実に近いか知らんが借金してヤクやって女殴っていた記憶しかないぞぉ
まぁマイルス・デイヴィスしかり、その時代のジャズミュージシャンにとってはヘロインは必要不可欠な伝統やったんやろね、でもDVはまぢヒクわ…

ところで本作ではかなりの高さから転落したみたいに描かれていたけども、チェットは2階の窓から落ちて死んだって聞いた事あるんやが?となると…2階の窓から突き落として殺すとか有り得んし殺人説はどうなんかなぁ?
まぁ実際にヘロインのせいでボロボロだったチェットの内臓やスカスカの骨は、2階の高さでも充分に死に至るような身体やったみたいやが、殺そうと思っていたらまさか2階から突き落としてそれが成せるとは考えんやろうしなぁ…
うっかり足を滑らしたかどうか知らんけど、長年のヘロインを使った緩やかな自殺がそこで成された、ってのが1番しっくりくる気がするわぁ、残念やけど

まぁな、なんやかんや言ったけど音楽だけは素晴らしい作品やで!
え?そうな、本作観るくらいならチェットのアルバム聴いたら良いと思うわ…、本作はチェットのファンにすらオススメできんポンコツ!