マイ・フーリッシュ・ハートの作品情報・感想・評価

上映館(5館)

マイ・フーリッシュ・ハート2018年製作の映画)

MY FOOLISH HEART

上映日:2019年11月08日

製作国:

上映時間:87分

あらすじ

「マイ・フーリッシュ・ハート」に投稿された感想・評価

sally

sallyの感想・評価

3.7
トランペットを吹くために
舞い降りた天使は
地上の楽しみに惑わされて
船を漕いで夕日を目指した
心に潜む悪魔が彼女を傷付ける
愛を失った愚かな男は
美しい音色を残して沈んでいった

喪失感が奏でる至高のメロディー

愛なくしては生きられない孤独な男。

天使と悪魔が共存する、孤独な2人の男。

愛する人のいない人生は、
光りを失った闇のよう。

独りよがりの彼の選択は
どこまでも愚かだ。

その愚かさが生み出す音楽は
世界を虜にする。

芸術家の人生はパラドックス。

2人の男の二面性が重なっていく
ラストシーンは夢うつつ。
オランダ映画って見たことなかったかも。言語が所々オランダ語でちょっと戸惑ってしまった。(英語とかフランス語だったら聴きなれてるから意味わからなくてもわりと大丈夫)
そして体調があんまり良くなかったところに揺れるカメラワーク。たしかにそうしたい意図も場面的にわかるんだけど、久々結構酔った。
オランダ映画のことをよく知らないけど、こういう世界観は日本の感覚だとインディーズ映画みたいな感じ。全体的にふわっとしてて、私は詳しくないけれど、チェットベイカーのファンのひとはこんな感じで扱われてていいのか?っていう感じだった。
まあ、ジャズも奥が深いのでウイスキー飲みながら音楽に酔いしれるための映画みたいなのもありなのかもしれないけど。
magnolia

magnoliaの感想・評価

2.9
音楽を聴きに
物語の主軸はチェットベイカーさんがモチーフでなくてもよい内容だが、晩年のチェットベイカーさんの描写自体は私のイメージとよく合っていた

大声では言いづらいことだが、人道外れたからこそ偉業を成し遂げる芸術家はいて、その場合、"人道を外れること"はその芸術家に必要不可欠な要素、それも丸ごと含めて後世の人間は恩恵に与っている、と思う…ただし偉業を成す人に限る、ので難しい、周りも辛いところだ

i know the devil called love

進行役の刑事の外見が、寄藤文平さんの描く外人キャラそのもの
He will live on in his music for anyone willing to listen and feel 🎺

期せずしてアムスのホテル前を通ったり、
大切なライヴで演奏したり、
何かと想い入れのあるプレイヤー。

パンケーキに飾り窓に街角の景色に、
オランダらしさがたまらん🇳🇱

劇中の挿入曲は、やっぱりイントロから
息を飲んで聴き込んでしまう、、、
だからこそ暗さ重さが浮き彫りになる🌑
好みでいうともう少し映し出される人たちの機微を感じたかった!
イーサン・ホークの「ブルーに生まれついて」でチェット・ベイカーを知って、イーサン・ホークの渋さにやられた私には、ただのジャンキーになった晩年の萎れたチェット・ベイカーには一ミリもときめくことはなかった。
チェット・ベイカー・シングス」。私にとって、男性ジャズボーカルのワン・オブ・ベストのディスクだ。端正で、ちょっと中性的というか妖しい雰囲気を漂わせたジャケットを含めて。
そのチェットが58歳で亡くなったのは1988年。ホテルの何階かから墜落したというニュースに驚いた。驚きといえば、存命中に見た晩年の写真は「シングス」の頃とはずいぶんと変貌していた。
五十代とは思えない、顔全体に異様なほど深く刻まれたシワ、それは人生の辛苦だけではなくクスリも混じっていると想像するに難くなかった。「老残」という言葉を私はけっこうプラスにイメージしているとした上でいえば、58歳にしての老残ぶりは不思議であり謎めいていた。しかも音楽シーンでは積極的な活動がされていて、振り返ると最後の輝きを放っていたのだった。
いったい「シングス」からここまで何があったのか。かねてよりその軌跡を知りたいと思っていた。おそらく記録はそれほどないだろうし、たとえあったとしても「シングス」から「老残」の軌跡の解明はむつかしく、それよりもフィクションで解いていくほうが有効だと思う。「マイ・フーリッシュ・ハート」はその貴重な試みだ。
ミステリーの構図のなかで、チェットの死の風景と、その真相を追う刑事の心象風景が重なる作劇術は優れものだ。(すみません、映画評の記述が少なくて)
“鏡よ鏡
世界で一番美しいのは誰?
お前じゃねぇよクソ野郎”
jkgntm

jkgntmの感想・評価

3.0
チェット・ベイカーの名前聞いたことあるなくらいの知識で鑑賞。鑑賞後のモヤモヤ感否めないですがJAZZの名曲群に琴線触れまくりでした🎺
バティ

バティの感想・評価

3.8
予想以上に面白かった。フィクショナルな伝記としてではない。チェット・ベイカーの事故死の現場に居合わせた刑事が操作を進めるにあたり、自分の加害性、マスキュリニティについて向き合う物語だった。チェットはその鏡像としての装置なのだ。

幸せな時間と悪魔のようなチェットの姿。自らの加害性に無自覚なのに愛を欲しがり憐憫に浸る男性の姿を描く物語と誰が想像しただろうか。アサイヤスの作品みたいなところもあり、楽しませて貰った。スティーヴ・ウォール演じるボロボロなチェット・ベイカーはなかなかいい線いってると思った。

演奏シーンも落胆することなく楽しめた。やたらと劇中で恥ずかしくなるほど称賛されるチェットへの言葉もマスキュリニティを隠蔽してしまう表層を象徴しているのではないか。
mountain

mountainの感想・評価

2.7
なんとなく途中で想像のついた結末通りでがっかりはしたが、虚無感というか希望のない人生みたいなものを感じてしまった。

ただ、スクリーンで聞くジャズの音色に心地よかったな〜。
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