DV彼氏と別れられずズルズルズルズルと関係を引きずり塞ぎ込みがちになっているハーパーは、彼女を見かねた友人たちに連れられ究極のお化け屋敷へと踏み出していく...
びっくりといった条件反射に始まり、嫌悪感といったある種の防衛反応、諸々の経験からくる危機意識に、刷り込まれたトラウマ。恐怖という事象へのアプローチがバリエーション豊かで滅茶苦茶丁寧。それに単なるお化け屋敷に留まらず脱出ゲームブームへの意識も感じられテンポも良い。
また、鑑賞者にしてみたらあらすじから当初より殺人鬼屋敷であることは明白なものの、当事者目線での現実と虚構の曖昧さへの同期は頷けるものがあるし、リアルなんだと確信へと至る経緯も「じゃあ、あの時のアレは...」なフラッシュバックと相まって痛烈。
ワンパターンになりがち登場人物のお馬鹿さ加減に呆れがちになってしまうジャンルではあるけど、これはそれぞれに行き着く行動の動機や誘導が腑に落ちるので、特に何も気にせず怖がることができ怖かったよ。怖いよ、ってか終盤になるにつれ痛かった・・・
そしてその感情を全部乗せ一気に発散できるラストが痛快爽快、スッキリだよ。
「クライモリ デッド・ビギニング」(2011)...「パーフェクト・トラップ」(2012)...「ハロウィン・レポート」(2014)...「31 サーティーワン」(2016)...「バニーマン 殺戮のカーニバル」(2017)...「ハロウィン・レポート キル・オア・トリート」(2017)...「アトラクション」(2018)...