じゅんP

ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画のじゅんPのレビュー・感想・評価

3.8
家事に非協力的な家族に、個別に対応しながら家事こなして、颯爽と仕事に向かうオープニングの時点でガッツリ掴まれた。

仕事を持つ妻・母のげんなりする朝…みたいな描き方だって出来るようなシーンなんだけど、彼女の要領の良さが伝わる、スピード感重視の編集がなされたこの場面で、タラの陽性の魅力がもう存分に活かされている。

直後のロケット打上げ失敗の際の、音楽の使い方(勇壮な中に少しずつ聴き心地の悪い音が混ざり、徐々に不穏な空気を醸し出していく)もそうだけど、引き込む見せ方が巧い。

押さえるべきところは饒舌な音楽やアクシャイ・クマールのスピーチの力を信じてじっくり魅せて、テンポアップできるところは、編集でがっつり軽量化してサクサク見せる緩急。

一歩間違えば、少ないリソースを現場の頑張りでカバーするの肯定してるとか、国威発揚にも見えかねない話なんだけど、メンバーの自由さと楽しそうな職場風景、血の通ったキャラ描写が先行してるから、ちゃんと風通しのいい話に見える。

クラブに娘探しに行くとこからの、科学者たちの誕生日に泣く。
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