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水上のフライトの特売小説のレビュー・感想・評価

水上のフライト(2020年製作の映画)
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最終的に素直になり周囲の人間の優しさにも気付いて笑顔を見せる、その為に、努力と負けん気で手に入れた筈の実力を過信して以て傲慢に振る舞うような人物像に設定された主人公が。

人は誰しも独りで生きている訳ではない、と云っているらしいエピソードを経て。

そして最終的には、自らの現状を受け入れ周囲で支えてくれる人間に素直な笑顔を向けられるような変化を見せる、そういう物語っぽく見せかけた代物である訳ですけれども。

想像を遙かに越えて、想像した以上の事がなにも起こらないお座なりで投げやりな出来でしたよね。

スポ根ものに於いてトレーニングモンタージュは観客にエモーションを起こさせるという点で非常に重要、だのに伏線を張っとかねえから鶏の胸肉を、ブロッコリーを、調理する主人公の姿にこちとらはポカンとするだけですよね。

という事で。

主人公が交通事故に遭う場面と、カヌーに乗ったまま逆切れして岸から離れて転覆する場面で以て爆笑したが精々、と。
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