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レディ・オア・ノットのペジオのレビュー・感想・評価

レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)
3.8
のっけからサマラ・ウィーヴィングを魅力的に感じて、観てるうちにこの家族のキャラクターもそれぞれ興味深いなと思った
この一族の特異な設定が、個性的なキャラクターたちの過去についての想像を膨らませてくれる
この人はどう生きてきて「こう」なったのだろうか?
それを実際に側で見ることはもはや叶わない…想像することしかできない
それはきっと「既に確立された家族に、その新たな一員として単身乗り込む花嫁」の心情とも近いのだろう(親族の内輪話を聞く際の笑いの種類が実は違うみたいな。)

選ばれたのが他のゲームだった場合は、シンプルなお遊びをするだけで良かったのかね?(「勝敗はどうでも良い」と言っていたし。)
兄の嫁や妹の旦那の時は、ゲームが終わった後に「もしあのカードを引いてたら、君殺されてたんだぜ~ハッハッハッ…」ってな感じだったのだろうか?
そうだったらこの一族のほとんどが殺しの経験が「まあだだよ」って事で、そのおかげで殺人ゲームが殺す側の無双にならず素人感溢れるものになっている
それがユーモアになってて楽しい
経済格差や男女の格差を反映したかの様な設定も現代的(『ナイブズアウト』をちょっと思い出した。)
爽快感のあるラストもあるし…血みどろ映画ではあるけれど、人にオススメしやすい映画だな

古臭い伝統や屋敷と、スマホで動画観たりとかの新しい部分のギャップもちょっと新鮮でオモロイ(伝統の解釈で揉めるシーンとかもっと観たかったかも。)
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