評判通りの良作で、正直言うことなし。
序盤から、クスッと笑わせてくれていて、ずーっとその心地よさが続いていたにも関わらず、あの大波が来た時には今泉監督の手腕が光った瞬間だった。
劇場で爆発的な笑いが起きた。素晴らしかった。
日常的ではあるけど、個性的(奇抜とかそういう意味ではなく)なキャラクターたちがなんとも愛らしくてずっと観ていられる。
なんだこの心地よさは?と勝手に考えていて、下北沢という街の雰囲気ゆえの居心地の良さなのか?と思っていたが、
古本屋で【パターソン】のジャケットがチラっと顔出しているシーンがあって、その作為的なメッセージに正直1本取られたと思った。ジム・ジャームッシュのソレに似ていたんだった!
奇しくも【パターソン】を観た映画館で今作を観たことにも大きく感動し、1人にんまりして劇場を出た。
今日は雨だったけどなんだか良い1日だな、と思えた。