公開を心待ちにして待ちに待って約１年が経過しましたが漸く観れて幸せでした。そして最高でした。
観る度に思うが今泉監督作品には人を惹きつけて離さない不思議なエッセンスが織り込まれている気がしてならない。
どうしてこうも惹かれるのか。作品を追う毎に高まる期待感。
決して大それた内容ではないけれど上手く吐露できない想いだったり文字や言葉だけでは綴れないものが映像に載ってくる感覚が堪らない。
下北沢を舞台にした人物像とフワッと形成されていく人間関係、ふらっと立ち寄りたくなる雰囲気の店。全ての魅力が相まって出来上がったこの映画が凄く好きです。
主人公の青も学生映画のクルーもＢＡＲのマスターもそこの常連も古本屋の姉さんも皆んなが今作の重要なピースで下北とのマッチ具合もとにかく魅力に溢れている作品。
特にイハの部屋で交わされる会話シーンはお気に入りで自然と笑みが溢れてきた。意識していない２人の口から出てくる本音と少しの建前。緊張しいで不器用な青と関西人でノリの良いイハとの掛け合いは今泉監督らしいと思う。
正直に言えば、中田青渚さん見たさなところもあったが、やっぱ期待通り魅力的なものを見せてくれました。
