「でも街も凄くないですか?変わっても無くなっても、あったってことは事実だから」
ありふれた私達は、簡単に他のもので代用されて、いずれはそこに居たことさえ分からなくなる。ゲンナリするけど、それでも街は続いていく。
まぁでも、記録ではなく記憶として、誰かの心が動かせるならそれでも良い。酒の肴の一つにでもなれば良い。
下北沢への愛あるいじりが最高の映画。
存分に下北あるあるを味わえるので、下北沢に所縁があればきっと楽しめる。
作中の大半を構成する会話劇、そのレベルの高さは本作の魅力。
リアリティを追求しつつも、ダレすぎることはなく、挟まれるギャグのセンスも良い。長尺の会話でも"聴ける"仕上がり。