ShinMakita

ガンヘッドのShinMakitaのレビュー・感想・評価

ガンヘッド(1989年製作の映画)
1.7
銃で遊ぶとツキが落ちる。


孤島8JOに作られた工業用コンピュータータワー「カイロン」が突然人類に宣戦布告。激戦の末人類が敗北したが、カイロンはそのまま機能を停止してしまう。それから10数年…カイロンに残されたエネルギー「鉱石」を狙って無法者の一団が8JOに潜入した。だが島に居たバイオドロイドの攻撃に遭い、生存者はメカニックの〈ブルックリン〉と、同じく鉱石目当てにやってきたレンジャーの女性軍曹ニムのみとなってしまう。2人は鉱石を手に入れると、島に取り残された孤児兄弟の道案内で脱出を図るのだが…


「ガンヘッド」


機械の反乱で戦争というクダリは「ターミネーター」。バイオドロイドの襲撃は「プレデター」…ハリウッドへの羨望が垣間見られる原田眞人&川北紘一監督作品。アニメ的世界観と怪獣特撮の融合という意欲作ではあります。いまいち頼りない主人公とタフなヒロインのコンビというのは今っぽいし、現代にリブートしても通用しますな。しかし問題は、分かりづらいミニチュアアクションの見せ方と脚本の下手さ。高嶋政宏の独白ナレに頼った状況説明、ブルックリンとニムを二手にわけながらニム側の描写がなさすぎなど、作劇的にイラつく部分が多いのです。バイオドロイドとべべの合体やセブンイレブンの存在、カイロンの野望などなど、要らない無駄設定無くしてシンプルな「行って帰ってくる」だけの話にしてくれたらもっと評価が上がるのに…
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