デビュー作の『コロンバス』で一気に心をつかまれたコゴナダ監督の新作、今回もよかった。
ダイバーシティな家族はなかなか見慣れないけど、映画が進むうちにこの人たちは家族なんだと実感できる。
ヤンの断片的な記憶を垣間見るにつれて、世界を見つめること、人の感情に触れることの素晴らしさに気づかされる。
前作でも光っていたヘイリー・ルー・リチャードソンがこれまた良くて、ヤン視点の彼女は輝いて見えた。
見過ごしがちな他愛もない世界の美しさにちょっと立ち止まって目を凝らしたいな、そんなふうな余韻を感じながら気持ちよく映画館を出たら、いつもより景色が新鮮に見えた気がする。
