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アフター・ヤンのtakunのレビュー・感想・評価

アフター・ヤン(2021年製作の映画)
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よかった
例えばChatGPTは、入力される言葉を数値化して、それの近似値、回答としてよく使われる言葉を出力しているにすぎないらしい。でも人間の思考だって、過去の環境によって形成されるわけで、両者に大きな違いはないんじゃないかと思った。ただもし、人間特有の「意思」みたいなものを信じるとするなら、それはその人ならではの思考を獲得するまでの冗長性によって育まれるものだと思う。
作中、ヤンの思考と、人間の思考に、どれほど違いがあるのかはあまり明確にされていないが、ヤンがアジア人の文化を伝える役目に、引け目を感じているとしたら、例えば老子の言葉を引用することはできても、その言葉を獲得した冗長性を回避してしまっていることに対してではないかと思った。
映画をみながら、なんとなくmitskiみたいだなあとおもってたらエンディング歌ってた。すごい。
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